ミズノ ~野球のMIZUNOでブランド周知か
さて、今日も大前さんに合わせて美津濃(ミズノ)です。
国内ではアシックスに続くスポーツ用品2位ですが、かなり水をあけられてしまいました。
利益率も人件費がかさんでいる傾向から、アシックスの方が高いようです。
どうしてこうなった、というわけですが、アシックスは昨今のランニングブームで海外売上を大幅に伸ばしており、その海外比率の違いが大きいものと思われます。アシックスはオニツカタイガーのブランドで結構海外でも見かけます。
アシックスは実はナイキ、アディダス、プーマに続く世界第4位のスポーツ用品メーカーになっているのですが、それでも上位二つとは巨象と蟻くらいの差があります。スポーツ用品は国境があまりありませんから、その中でミズノがシェアを伸ばしていこうと思うと中々難しいことが分かります。株価も低いですし、手元資金もそれほどないので(160億円くらい)ブランドの買収というわけにもいきません。
国内スポーツ用品市場は人口減少もありジリ貧、となれば海外進出しかありませんが、ミズノとしてはどうすべきか。大手と同じようなフルラインナップで勝負しても勝てっこないので、やはりブランドというか領域を絞っての勝負になると思います。ミズノであれば圧倒的に野球が強いので、野球のミズノ、品質は間違いなし、高価格帯という風に認知度を上げることに専念し、経営資源を集中させる。
なかなか他の企業と提携というのも難しいと思いますので、選択と集中、この路線をどこまで貫けるかで変わってくると思います。