3時間くらいで考える最近のニュース

日々のニュースについて、見たり聞いたりしたことについて、ちょっと立ち止まって考えてみる日記的なブログです。雑誌よりもポイント絞って、新聞よりも詳し目に。少しきちんと調べることが誰かが何かを理解する役に立てばいいな、と思っています。あんまり深堀してなくても悪しからず!!

伊藤園 ~海外のトップブランドM&Aに挑戦

今日は大前研一さんが毎週「○○の社長だったら」シリーズをやっているので便乗して伊藤園について考えてみます。この前のWBSでもロングセラー「おーい、お茶」で取り上げられていたので丁度良いかなと。

 

伊藤園は「おーい、お茶」だけで売上高の37%で緑茶市場のトップシェア、タリーズコーヒーエビアンの独占販売権、チチアス買収による乳製品市場への進出など総合化を目指している(「朝のYoo!」は私も好きです)。ただ、やはりまだまだ茶系飲料への依存が大きく、特に清涼飲料水業界は競合の規模が大きいので大変です(キリン、アサヒ、サントリー、コカコーラ・・・)。炭酸飲料の健康への影響が懸念される中、無糖緑茶市場への関心は高まってくるでしょうから、むしろ買収対象になる恐れもあるような気がします。

とはいえ業績は堅調推移、しっかり利益が出せる体質になっています。

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ところで、清涼飲料水業界は国内はほぼ飽和状態で、もう緑茶や紅茶を国内で伸ばしていくのは難しいでしょう。

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とすれば海外となるわけですが、現状では多くが「原料の仕入れ」という茶葉生産の為に設立されていて、販売強化は始まったばかりといったところでしょうか。

国内でもスーパー、コンビニ、自販機での販売がほとんどですから、こういったルートセールスの実績がない中で地道に「伊藤園」ブランドを広げていくのは中々難しいように思います。(シリコンバレーでは人気を博しているようです

 

あと「おーい、お茶」というブランドだけでもやっていけないでしょうから、やはり海外の有名茶ブランドを買収するというLIXIL戦略というのがチャレンジし甲斐のあるテーマだと思います。

現在の世界トップブランド10は以下のような銘柄だそうで、リプトンのユニリーバとかスタバのTazoとか伊藤園よりも遥かに大きい規模は置いておいて、タタのTetleyとか非上場会社のいくつかは当たってみる意味はあるように感じます。

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もし海外ブランドと合わさると、一気に伊藤園の雰囲気も変わりそうでドキドキしますが、無糖の日本茶を広めるという意味でも是非チャレンジしてほしいです。

今日の提案は以下、

  • 国内は飽和しているので海外、世界のトップブランド(Tetleyやその他非上場会社)の買収に挑戦、世界の総合茶系メーカーの一角になる。

ちなみに手元キャッシュはこんなところ。銀行さんと要相談かも。

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ではでは!